兵庫津ミュージアムとは
2021年11月3日に一部オープンした、兵庫県立の歴史博物館です。
https://hyogo-no-tsu.jp/
神戸市営地下鉄海岸線「中央市場前」から歩いて5分ほどのところにあります。
近くにイオンがあるので、お子様連れもついでに寄れるような好立地ですね。
かつては大輪田泊と呼ばれ、あの平清盛の莫大な資金源となった"日宋貿易"の拠点港として活躍した「兵庫津」の名を冠しています。
現在のところは「初代県庁館」のみ公開されており、令和四年度下期には「ひょうごはじまり館」が公開される予定です。
兵庫県は、廃藩置県の前にいったん兵庫津周辺を兵庫県として成立しています(第一次兵庫県)。そしてこの時に、初代内閣総理大臣としても知られる伊藤博文が、初代兵庫県知事に就任します。その頃に庁舎として使われた建物を再現したものが、「初代県庁館」です。
また兵庫県がめちゃくちゃデカいのはご存知だと思いますが、U5Hなんてサイトもある通り、元は五つだった国が合わさったからデカいんです。
(摂津、但馬、播磨、丹波、そして淡路。それぞれの特徴は上記サイトで!)
そんなバックグラウンドを持つ兵庫県の魅力を伝える博物館施設として公開予定なのが、「ひょうごはじまり館」だそうです。
ちなみに館長は、私も大いにネタ元とさせてもらっている『神戸の伝説』の著者、田辺眞人先生ということで、オープン前から情報をキャッチしていた私は、ちゃっかりオープニングイベントの椅子をゲットしてました。(でも記事を書いたのは翌年二月というのんびり感)
ボランティアにも応募してたのですが、残念ながら当選ならず…!
オープン当日に行ってるやーつ。
日宋貿易を行っていた平清盛は、大輪田の泊(兵庫津)をより良い貿易港とすべく、山を削った土で経ヶ島(築島)を築造した。その際に集められた人柱30人を憐れみ、松王丸という少年一人が人柱を買って出た。彼の供養塔が近くの来迎寺に在り。#兵庫津ミュージアム pic.twitter.com/O5Ey6lyUYM— 六甲産まぐろ (@Magrokko) November 3, 2021
(ツイートにある松王丸の伝説は、別記事でご紹介します)
オープニングイベント内容
まずは伝統演芸の披露でした。
まずは、西出町正調兵庫木遣音頭保存会による「兵庫木遣音頭」の披露。
平清盛による福原京の造営時に踊りながら囃したものとされる音頭だそうです。
きやり ではなく けやり と読むのだとか。
保存会は幅広い年齢層に支えられているようで、非常に頼もしい思いでした。
https://youtu.be/OfOo-auPApc
※当日の動画が上がってました
続いて、七宮町皐月会による「獅子舞」。
こちらも、まずは少年による舞があり、その後大人による舞があり、しっかり継承されているようです。
その後は、兵庫県政策創生部長の谷口氏の挨拶があり、
続いてメインイベント、田辺名誉館長による記念講演がありました。
(あんまり写真ばしばし撮る雰囲気でもなかったので、控えめに…)
ユーモアをまじえながら、開館にいたるまでの経緯や、兵庫津や兵庫県の歴史を話してくださいました。
特に強いメッセージとして受け取ったのは、敢えて色々伏せつつ書いておくと、
- 「建物あるだけかー」で決定づけないでね!「ひょうごはじまり館」の方には資料たくさん展示するからね!
- 『ふるさと兵庫 魅力発見!』は読んでおけ!
です。
どんな建物?
残りは、ほぼ写真ギャラリー的な。
木造瓦葺の平屋が、いくつかの棟に分かれて集まっています。
それぞれ見た目は当時の使われ方を引き継ぎつつ、カフェやイベント広場も用意されています。
釣瓶の井戸や木組みの牢屋なんてものもあり、お子様が入ってはしゃぐような光景も、そこかしこに。
井戸の桶はそっこー痛んでしまったようです。。
(スタッフさんが直してるところ)
牢屋です。
二重で囲われていて、中には粗末な敷物が敷かれていました。
中に入れるので、子供たちがひっきりなしに入れ替わって遊んでいて、何とも微笑ましい。
でも牢屋やでココ。
いりぐち
「兵庫縣廰」って書いてある。
入って正面の建物は、靴を脱いで入るような展示スペースになっています。
こういった読み物もいくつか展示されています。
りっぱなお庭。
柱の無垢感が、建物の新しさを。
瓦もとってもキレイ!
お風呂がありました。お湯張ったら良い香りがしそう…。
ほんでぜったい入るやつが居る。
雪隠(せっちん=トイレ)です。
『もちもちの木』以来の響きに突然のノスタルジー。
休憩スペースがあり、コーヒーなどが頂けるようになっていました。
オープン日なので、現在では変わっているかもしれません。
HPを見たところ、地元の飲食店とのコラボカフェも実施したりしている模様。
さいごに
田辺先生の言うように、史料が少なく「建物あるだけかー」で決定づけちゃいそうな現状ではありますねー。
しかし、令和四年下期に公開されるという「ひょうごはじまり館」はもちろん遊びに行くし、楽しみにしてます!
こちらには史料もたくさん展示されるということで、予習しておきまーす!
神戸に熱狂する人です。
神戸をより深く知るべく、歴史を知り、伝説の地を巡ったり、時にはオカルト的な都市伝説的なトピックも取り上げていきます。
神戸以外のネタもたまに。
カメラ持って歩くのが好きなので、普通に神戸の新しいトピックも上げます。
内容とは全く沿わない、ITエンジニアを本業としています。
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